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民を見殺しにする国家

「何かヘンだぞ」の域を完全に越えています。
世界を席巻するコーポラティズム。多国籍巨大企業が政府と一体になって利益を最大化する,いわゆる1%の人たちの利益が最優先され,その他99%の人々が被害を被ると言われています。

デタラメな(というか中身の無い)スローガンをかかげて民を煽る指導者と,それに疑問を感じながらもついて行っている(かに見える)国民。

今が良ければ良いのでしょうか?この後この国がどうなろうと。自分は良くても,自分の子供や孫が戦場に行って血を流す事になってもよいのでしょうか?独身の方や子供のいない方は関係ないのですか?そして,口先で何度も何度も騙す人をまた信じるのですか?「大丈夫だ」と言っておいて,むしろ犠牲者が出た方が彼らの立場には都合が良いのですから,気軽なものなのです。

「一国のリーダーが,国民を不利益に落とし込むわけが無い」と,そこだけは随分暢気なことを仰るタカ派の論者がいます。

では,過去に沢山国民を不利益に落とし込んだ例があるのに,どうして今回だけ無いと言い切れるのでしょうか?

国民を不利益に落とし込んだ例は,もちろんあの戦争です。しかし,そう言うと,あの70年前とは時代が違うんだぞという声も聞こえて来ます。またあの戦争を持ち出すのかと。

しかし,現在の状況だってあの戦争を引きずっているのです。いまだに日本はアメリカからすれば適性国であり,さまざまな不利益を被っているのは紛れも無い事実です。70年前の戦争を持ち出さなくても,我々が実際に見てきた事例で割と最近でも無辜の国民を見殺しにした事案があったではないですか?

85年のJAL航空機事故の後の自衛隊の行動は不可解なもので,墜落場所の特定が二転三転して救助活動の足かせになってしまいました。四人が救助されましたが,少なくとも数十人とも言われる生存者を見殺しにしたのです。

95年の阪神大震災。社会党政権だったため,自衛隊派遣が遅れたとの,かまことしやかな噂がありました。真相は知りません。自社連立で,村山富市氏がたまたま首相にまつり上げられたわけですが,本当に彼の意向で遅れたのでしょうか?国家の基本的な危機管理が総理が変わっただけでコロコロ変わるのでしょうか?
そして今,戦後最大の災害となった2011年の東日本大震災の復興が継続中です。

あの石原慎太郎氏が興味深い事を言いました。
いわゆる天罰発言です。批判を受けて撤回しましたが,同調する声も上がりました。反日的な政権の時に限って大天災が起こるとかいう意味の事も言いました。

まったくもって非論理的な話でしたが,それに同調する人たちが少なからず居るということは,如何に我々が論理でなくて情緒で動かされるかということを物語っています。国際的にも特異なその性質を知るものは悪用します。

とある数学者の書いた「国家の品格」を私は読んでいませんが,事もあろうに論理が商売道具である数学者が日本人のそのような情緒的な特性を追認する内容だったので,新鮮な驚きと共に心地よく受け入れられたのだろうと思います。おなじ数学者でもピーターフランクルが言っていた,論理が物事の判断に大事だという指摘のほうが,私には腑に落ちます。「良薬は口に苦し」です。基本的な論理が破綻した議論は,どんなに立派そうに美しそうに見えてもダメなのです。

自衛隊は,旧軍の思想を引き継いでいます。田母神氏という分かりやすい例があります。軍隊は言うに及ばず,自衛隊も国民を助けるものではないのです。では何を助けるのか?組織自らなのです。究極の官僚組織なのです。「国民をまもる」と言うのはレトリックであり,いわば,軍隊という国民を,あるいは上官という国民をまもる組織なのです。

戦後,戦前の価値観が正反対になったように見えましたが,どさくさに紛れて米国に取り入ってA級戦犯を許してもらって首相になり,安保条約を結んだ人やら,沢山の自国民を殺した米国の責任者に勲章を与え,対米追従路線を明確化してノーベル平和賞をもらった首相,憲法解釈を棚上げにするというトンデモ評決を出して,国際司法裁判所の判事になった最高裁長官,政界風見鶏と言われた日和見男がいまだに日本政界の重鎮だったりと。「ギブミー・チョコレート」と米兵にせがんだ敗戦後の日本の子供なら別ですが。

そして,最近続いている人,現政権も,対米追従派です。その進める政策が国民の利益に叶えばまだしもですが,そうでないならば。。。これは悲劇です。
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アヨアン・イゴカー

書かれていることを読んで、すっきりしました。
by アヨアン・イゴカー (2017-09-18 23:11) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,
コメントいただいていましたが,ご返事まだでした。
亡母はかつて「戦犯だった人が何故総理大臣になったんだろう?」と素朴な疑問を抱いていました。そんな疑問が解消しないままに,表向きの政治とは別なところで動いているようです。
by Enrique (2017-10-18 11:37) 

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